肌にもっとも悪い影響を及ぼすのは紫外線です。
米国皮膚科学会では、老化の約80%が紫外線(光老化)による影響だと考えられています。
ちょっと、そこの男子!!!!今関係無いと思いましたね?
いいえ、あります。おおいにあります!!!
日焼けはカッコいい。否定はしません。
ですがそれ以上に、シミしわだらけのスト値マイナスなオジサンになる可能性が高いです。
今回は、明日後悔する前に!シワ、シミ、たるみを引き起こす紫外線とその対策について解説していきます。
✔本記事の内容
- 日焼け止めは365日塗る
- 日焼け止めの塗り方
- 日焼け止めの落とし方

化粧品検定1級とコスメコンシェルジュ資格を所持。
小学生からスキンケアをはじめ、メイク歴は6年。
2021年9月よりブロガーとして美容情報を発信している。
Twitterはこちら→あまとーなねこ
あまねこ
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結論:日焼け止めを365日塗りましょう!

肌を紫外線から守るには、日焼け止めを塗る!
帽子や日傘でガードする!
以上!!!………と言えてしまうほど大切です。
お肌にダメージを与える紫外線は雨が降ろうと槍が降ろうと「毎日」降り注いでいます!
しかも紫外線は散乱しますから、地面からの照り返しや反射であらゆる方向から。
さらにシワやたるみに関わる「UV-A」は窓ガラスも貫通してきます。
つまり夜より明るければ365日、日焼け止めを塗りましょう。
出来れば年齢の出やすい首や手の甲にも塗りましょう。
日焼け止めを塗るのは美白のため(だけ)じゃないです!
人間の肌は、紫外線、特に「UV-A」を浴びると肌の奥の繊維芽細胞にダメージを受けます。
すると、繊維芽細胞は肌の弾力のもと
「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」
をうまく作れなくなります。深いシワの原因に。
紫外線を浴びる=深いシワ(治りにくい!)
ほかにも、肌荒れやシミなど肌への悪影響がたくさんあります。
毎日、日焼け止めを塗る(プチプラでもOK)、
これが一番コスパのいい美肌術です。
必要量、意外なほど多いです
日焼け止めは使用量をきちんと守らないと、表示された数値の働きが発揮できません。
ある報告では、SPF測定時の6割ぐらいしか塗れていない方が多く、大きな個人差もあるとのこと。
使っている日焼け止めのパッケージを見て、書かれている量をしっかり塗りましょう。

ミルクタイプであれば顔にはこれくらいたっぷり塗る心意気で。大丈夫、余ったら首に塗ればいいのです。
日焼け止めは5点おきで塗りたい
日焼け止めは、手の平ではなく手の甲に出し、指先で少しずつ
おでこ・左のほほ・右のほほ・あご、と部分ごとのムラにならないように塗りましょう。
と言っても正直面倒でしょうから手のひらに広げてから顔全体にざっと塗ってもかまいません。
塗る習慣づけが大事なのです。ただし量は少し多めにとりましょう。
SPF50でも塗り直しは必須
どんなに強い日焼け止めでも、こまめな塗り直しは必要。
日焼け止めは汗や水、服やマスクとのこすれなどで
徐々に落ちてしまうのです。
本当は、2~3時間おきに塗りなおすのが理想。
ただ、メイクをしている人などは塗り直しが大変ですよね。
塗り直し用にはスティックやパウダーの日焼け止めが便利です。
なるべく塗り直し回数を減らしたい、とにかく焼けたくない!
そんなときは落ちにくいウォータープルーフタイプや光分解しないノンケミカルの日焼け止めがいいでしょう。
塗ったら落とす。落としやすさの見極め
日焼け止めの処方は大きく分けると2つ。
1つが水ベース、もう1つがシリコーンベース。
石けんで落としやすいものは水ベースです。
水ベースかどうかを見極めるのは実はかんたん。
- 日焼け止めを手に取る
- 水をたらす
- 混ぜる
水が弾かれず、均一に混ざれば(ダマになることもあります)水ベースなので、落としやすいといえます。
油膜ができて水がまざらなければシリコーンベースです。
日焼け止めはベースによって落とし方を変える

日焼け止めはベースによって、落としやすさが異なります。
ジェルタイプなどの水ベースの日焼け止めは落ちやすいので洗顔料で、
使用する前によく振るシリコーンベースのタイプは落ちにくいのでメイク落としを使うのがおすすめです。
もし完全に落ちていないと感じても、何度も洗浄するのは肌への負担になります。
多少残っていても、タオル、寝具のこすれや、ターンオーバーによってはがれるので、そこまで気にしなくてもいいと思います。
日焼け止めの選び方
日焼け止めの種類によって紫外線を防ぐ力や使用感が異なります。
紫外線を防ぐ力が強いものは、洗浄しにくく、使用感も悪くなりがち。
なので、利用シーンによって使い分けるのがおすすめです。
日常使いならSPF30以上、PA++以上で感触がいいもの、
炎天下の海や山登りなど紫外線の強い場所ならSPF50以上、PA++++で、
スーパーウォータープルーフという選び方をするといいでしょう。
ねこオススメの日焼け止めはこちら▼

まとめ:日焼け止めで老い知らず
日焼け止めを塗るのは確かに面倒なのですが、それ以上にコスパの良い美容法です。上手に使いこなして明日の美肌を手に入れましょう!
以下、紫外線と日焼け止めについて詳しくまとめましたので、
ご興味のある方は読んでみて下さい。
UV-A(生活紫外線)がもたらす影響
波長の長い紫外線A波は地上の紫外線の約9割を占め、真皮中層にまで到達します。
日常の生活(買い物や洗濯物干し)の知らず知らずのうちに、またガラス越しに長い間浴びつづけることで、メラノサイトを活発にし、サンタン(皮膚の黒化)を起こしたり、
肌の弾力を保つエラスチン繊維やコラーゲン繊維を変性させ、しわ・たるみの原因に。
日焼けで皮膚が黒くなること。主にUV-Aにより、紫外線照射中、直後から黒くなる即時型黒化、照射量によっては数カ月持続する遅延型黒化がある。サンタンは紫外線から身体を守ろうとする天然のサンスクリーンです。
UV-B(レジャー紫外線)がもたらす影響
エネルギーが強く、空気中の水分で吸収されますが、散乱性が高いため、あらゆる方向から肌に届きます。
おもに表皮にダメージを与え、直接的に細胞の遺伝子を傷つける作用があります。
いわゆる日焼け(皮膚を赤く炎症を起こす=サンバーン、メラニンを増加させ肌の黒化=サンタン、シミ・ソバカス)を起こします。
また、角化のリズムを乱して、肌がごわつき、角層中の水分が減少して、肌あれ状態にも。
日焼けで皮膚が赤くなること。UV-Bによるもので、紫外線をうけた部分が赤く炎症を起こし、ひどい場合は水疱(やけどと同じ状態)ができます。
紫外線を受けてから8~24時間でピークに達し、炎症は数日間つづきます。サンバーンを起こすほどの日焼けは、遺伝子の損傷も伴い、サンバーンを繰り返すと皮膚がんの要員にもなるので注意が必要です。
肌が赤く炎症を起こした後に皮が向けるのは、細胞の損傷が大きく、修復ができない状態です。
月ごとのUV-AおよびUV-B量
UV-Bは夏の7~8月の間が特に強く、冬になると一気にその量が減ります。
一方UV-Aは4~9月まで強い時期が続き、冬になっても半分程度しか下がりません。
つまり、UV-Aは1年の変動が少なく、年間を通して気を付けなければなりません。
特に雪国では雪による反射が増えるため、油断が出来ません。
天気ごとのUV量
雲は太陽光を遮るため、雲量や雲の状態など天気の変化も紫外線量に大きな影響を与えます。
ほぼ全天を雲が覆っていても、うす曇りの場合、快晴時の約8~9割のUV量があり、曇りの場合は快晴時の約6割に。
さらに雨の日の場合には、快晴時の3割まで減ります。
ただし、紫外線の強さは地域、季節、天候、時間、標高、環境などによって変化します。
くもりの日でも、太陽の真下に雲がないなど雲の状況によっては、快晴の時のようにUV量が多くなる事もあります。
サンケア指数(SPF・PA)
UVケア化粧品には肌への影響のある紫外線(UV-A、UV-B)を防ぐ効果をわかりやすく示した
「サンケア指数(SPF・PA)」があります。
SPF
SPF=Sun Protection Factorの略で、UV-Bの防止効果を表す数値です。赤くなってヒリヒリする日焼け(サンバーン)を起こすまでの時間を何倍にのばせるかの目安です。
25分×SPF24=600分=10時間
※塗布量が少ないと効果も下がるので注意
何も塗らない状態で、日本人の場合、真夏の晴れた砂浜では色白の人で約20分
普通肌の人で約25分、色黒の人なら役30分でサンバーンを起こすといわれています。
SPF値の意味
たとえば25分で赤くなる普通肌の人がSPF24のUVケア化粧品を使う場合、
塗らなかったときの約24倍の時間(約10時間程度)、肌が赤くなることを防ぐという目安になります。
PA
PA=Protection Grade of UVAの略で
UVA防御効果を示す指標のUVAPF(UVA Protection Factor of a Product)の値を目安に+の数でUV-Aの防止効果を表したものです。
UV-A照射後、2~24時間以内に生じる皮膚の即時黒化を指標にしたもの。
分類表示 | 効果の度合い | UVAPF |
PA+ | 効果ある | 2以上4未満 |
PA++ | かなり効果がある | 4以上8未満 |
PA+++ | 非常に効果がある | 8以上16未満 |
PA++++ | 極めて高い効果 | 16以上 |
UVケア化粧品(日焼け止め)
日焼け止めの紫外線カット剤には、紫外線のエネルギーを吸収して別のエネルギーに変換することで肌への影響を抑える紫外線吸収剤と、微粒子粉体を反射させる紫外線散乱剤の2種類があります。
一般的に日焼け止めは両方を組み合わせて効率よく効果を高めていますが、敏感肌用と称して散乱剤のみをしようした商品(ノンケミカル処方などと表記されている)も販売されています。
紫外線吸収剤(ケミカル)
ケイヒ酸系、ベンゾフェノン系、トリアジン系などの化学物質が紫外線のエネルギーを取り込み、熱などの別のエネルギーに変換する働きがあります。
肌に塗った時に白浮きせずきしみ感もないので、デイリーユースに最適です。
たくさんのデータに基づいて安全性を確認していますが、まれにアレルギー反応を起こす人もいます。
光分解によりその多くが日光に当たる事で効果が減少していくため、2~3時間置きに塗りなおすようにしましょう。
紫外線散乱剤(ノンケミカル)
(微粒子)酸化チタンや(微粒子)酸化亜鉛が、物理的に紫外線をはね返す働きがあります。
UV-A~UV-B派まではばひろく散乱でき、かぶれるなどの症状が起こりにくいので肌が弱い人におすすめです。
肌に塗った時に白くなるのはこの成分のため。現在は細かい粉体もあり、白くなりにくくなりました。
しかし、きしみ感が出やすい、酸化チタンの表面の活性効果が抑えきれないなどの問題もあります。
光分解が起こらない為、どうしても塗り直し出来ない人にもおすすめです。