
顔が乾燥するよーキチンと保湿してるのにどうして~

ん~もしかして細胞間脂質やNMFを補う成分が足りてないんじゃないねこ?

細胞間脂質?NMF?それなーに?
化粧水や乳液、クリームを使っているのに乾燥する時ってありますよね。
空気が冷たくなるとお肌は揺らぎやすくなり、いつものスキンケアが合わなくなることも。
今回はそんな乾燥肌さんや敏感肌さんの為の保湿ケアを教えちゃいます。
✔本記事の内容
・保湿の基本!3つのバリアを覚えよう
・必要なのはセラミドケア
・続々登場!肌の土台を作る成分たち

化粧品検定1級とコスメコンシェルジュ資格を所持。
小学生からスキンケアをはじめ、メイク歴は6年。
2021年9月よりブロガーとして美容情報を発信している。
Twitterはこちら→あまとーなねこ
あまねこ
この記事を読む事で乾燥肌、敏感肌向けの化粧品の選び方がわかっちゃいますよ。
それでは、張り切って始めていきましょう!
スキンケアの基本についてはこちら▼

どうして肌は乾燥するの?
肌が乾燥する時、お肌の上では何が起こっているのでしょうか?
それは表皮と呼ばれる皮膚の一番外側の細胞の機能が低下しているのです。
「肌バリア」と呼ばれるそれは、日常生活のあらゆる刺激から肌を守ってくれていますが
季節の変動や紫外線、生活習慣によって機能が低下し、少しの刺激でもピリピリしてしまいます。
これが乾燥している状態です。
この状態を改善するには、「肌バリアを構成している皮脂膜と細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)この3つと類似している成分をスキンケアに取り入れる事」が有効です。
保湿の基本!3つの肌バリア

図が表皮の一番外側、肌バリアこと「角層」の状態です。
角層は外部からの異物や刺激から肌を守っています。
皮脂膜(ひしまく)
角層の一番表面を覆っている天然の保護膜です。
皮脂(油)と汗が混ざり合って出来ています。
皮脂膜の皮脂は脂肪酸、スクワレン、リン脂質、コレステロールなど。
洗顔料で顔がつっぱったとしても、しばらくすると元に戻るのはこのうるおいの膜があるからです。
保湿成分のワセリンは、皮脂の代用として皮脂膜を形成するために用いられています。

ワセリン単体にうるおいを与える機能は無いから注意してね。
NMF(天然保湿因子)
正式名称を「(Natural)ナチュラル(Moisturizing)モイスチュアライジング(Factor)ファクター」と言います。このNMFは角層細胞にある保湿成分です。
天然保湿因子であるアミノ酸がおもな成分で、その他PCA(ピロリドンカルボン酸)、乳酸ナトリウム、尿素などがあります。
肌の水溶性の保湿成分であると同時に、化粧水などから与えられるうるおいを蓄えます。
昨今ではアミノ酸やPCAは化粧品に配合されていることも多く、スキンケアに取り入れやすい成分です。
細胞間脂質
3つの中でも特に重要なのが細胞間脂質です。
細胞間脂質は、セラミド、コレステロール、脂肪酸などの総称で、約50%をセラミドが占めています。
レンガ状に積み重なっている角層細胞を挟み込むような形で存在し、外部からの刺激をブロック、角層内の水分が奪われないようにしています。
どうして細胞間脂質が重要なのか
細胞間脂質は水分を抱え込み蒸発させない機能、「水分保持能」を持っています。
この水分保持能があるからこそ、揺るぎない肌は保たれているのです。
この機能は人により様々で、一年中乾燥している人も居れば、冬場でも乾燥しないという人が居るのはその為です。
また、アトピーと呼ばれる人々は一説にはこの水分保持能が極端に低いと言われています。
乾燥肌の救世主?!セラミド


細胞間脂質やNMFについては分かったけど結局どんな成分を使えばいいの~?
その答えは「セラミド」です。
セラミドは細胞間脂質の約50%を占めている成分で、人の水分保持能はセラミドの多さで決まると言っても過言ではありません。
セラミドが十分にある肌は、水分を抱え込み、蒸発させない状態を長い間保つことができます。
同じ化粧水を付けたとしても、セラミドが十分な肌では長い間水分を抱え込み、うるおいのあるお肌を保つ事ができます。
逆にセラミドの少ない肌では細胞間がスカスカのため、水分はすぐに蒸発してしまうのです。

わかった!そのセラミドって成分を使えばいいんだね!買いに行ってくるよ!

ちょっと待って!セラミドと一口に言っても沢山の種類があるよ。
今から説明していくね。
ヒト型セラミド
人間の肌にあるセラミドともっとも近い構造を持ったセラミドです。
アトピー肌、敏感肌、加齢肌にはセラミドが不足しているというデータがあり、外部補給することで肌のバリア機能を補うことができます。
成分表示には「セラミド〇〇(数字or英字)」で表示されます。
セラミドEOP(セラミド1)…保湿効果・外部刺激から保護する効果
セラミドNS(セラミド2)…高い保湿効果
セラミドNP(セラミド3)…保湿効果・しわ対策
セラミドAS(セラミド5)…肌のバリア機能を整える
セラミドAP(セラミド6Ⅱ)…肌のうるおいを保って肌をなめらかに。キメを整えます。
セラミドEOS…外部刺激からのバリア機能をサポート
セラミドNG… 高い保湿効果
セラミドAG…外部刺激から保護する効果
※ヒト型セラミドは旧表記(数字)や新表記(英語)があり、また学術上と化粧品での名前が入れ替わっていたりと表記が混在している背景があるため、参考までにご覧下さい。
また、ヒト型セラミドは単価が高いため、十分な量を補給するためにはおおよそドラコス以上の価格帯の商品の購入をおすすめします。
ただし、少量でも効果があるためプチプラの商品でも侮れません。

ヒト型セラミドは一種よりも数種類が入っている方が効果が高いといわれているねこ
疑似セラミド
科学的に合成されたセラミド類似成分で、人間の肌の角層と似た働きをします。
外部から補うことで肌のバリア機能を高めることができます。
効果はヒト型セラミドほどではないですが、濃度を高めることで効果をあげることも。
キュレルのセラミド成分として使われる
「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」や
「ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)」が有名です。
糖セラミド
コメヌカスフィンゴ糖脂質・グルコシルセラミド…コメなどから得られる糖セラミド(グルコシルセラミド)を含むセラミド類似体。「植物セラミド」等と呼ばれます。
セレブロシド…ウマの脳や脊髄から得られる糖セラミド(ガラクトシルセラミド)が主成分で、セラミドと類似の働きをする。「天然セラミド」「動物セラミド」等と呼ばれます。
セラミド類似体
スフィンゴ脂質…細胞間脂質に含まれる特定の脂質類の総称で、化粧品の場合セラミド類の複合成分。
ウマスフィンゴ脂質…ウマの脊髄から得られるスフィンゴ脂質で、セラミドと類似の働きをします。
フィトスフィンゴシン…セラミドと類似の働きをして肌バリアを補助する植物由来の脂質成分。
など
セラミドの補い方
セラミドは化粧品の外にも食事やサプリメントから摂取することができます。
肌の状態に合わせて上手に活用しましょう。
保湿化粧品
保湿化粧品としては、最初に使うものほど浸透がよくなるため化粧水がおすすめです。
ですが、肌状態によっては化粧水がしみるということもあり得るため、乳液やクリームなど
剤型の違うものを用意しておくと安心ですね。
また、特に乾燥が気になる場合は化粧水以外にもセラミドを取り入れることで相乗効果が得られます。
NMFが一緒に入っている製品を選ぶのもいいですね。

もし肌に合わない場合でも別のタイプのセラミドなら合う場合もあるよ
食べ物や飲み物
セラミドは米やこんにゃく、牛乳など身近なモノから摂取できるため、栄養バランスを考えながら上手に摂取しましょう。
【セラミドを多く含む代表的な食材】
・米
・小麦
・そば
・わかめ
・ほうれん草
・生こんにゃく芋
・黒ごま
・黒豆
・小豆
・ひじき
・ゴボウ
・黒胡椒
・牛乳
・甘酒
白漢しろ彩公式HPより引用
セラミドのサプリメント
セラミドのサプリメントは食品に含まれているセラミドよりも体内に吸収されやすい特徴があり、うるおいを感じやすいことがポイントです。
顔だけでなく、「背」「手・ひじ」「足先・すね」など全身のケアを同時にすることもできます。
オルビスの「ディフェンセラ」はトクホとして認められたサプリメント。
「米胚芽由来のグルコシルセラミド」が、肌の水分を逃しにくくするため、肌の乾燥が気になる方に適しています。
また、フレーバーも3種類と豊富で楽しみながら飲むことが出来ますよ。
肌の土台を作る成分達
最近ではセラミドと類似の働きをする成分が発見されています。
普段からのお肌の土台作りに活用したい成分たちです。
ライスパワー№11

皮膚水分保持能を改善できる成分として《世界で唯一》認められた 医薬部外品有効成分です。
「皮膚水分保持能の改善」効果を持つライスパワーNo.11は、肌そのものに働きかけます。肌の生まれる場所(基底層)にまで浸透し、ターンオーバーを整えるのです。肌が本来持っているバリア機能が働き、継続的に肌内部からうるおいを保持するようになります。
RicePower公式HPより引用
つまるところは、セラミドを自ら作り出す機能を活性化することが出来ます。
保湿剤では一時的にしかうるおいませんが、ライスパワー№11ならば水分保持能自体を立て直すことができるのです。
お肌がゆるぎやすい人には、ぜひ一度試してみてほしい成分です。
※1 基底層まで ※2 医薬部外品の効能効果/皮膚水分保持能の改善
ライスパワー№11配合の化粧品はこちら▼

ヘパリン類似物質
ヘパリン類似物質には、水分を引き寄せてそれを保ち続けるという働きがあります。
角質層まで浸透し、そこで肌の細胞に働きかけます。
乾燥でスカスカになった細胞間脂質の水分保持能を改善し正常なバリア機能を取り戻すように促します。
化粧品に配合されているヘパリン類似物質は医薬品「ヒルマイルド」に配合されているモノを日常的に使えるように濃度を落としたモノです。
効果が高いからとヒルマイルドを使い続けることは肌トラブルを招くため、日常的に使い続るのであれば医薬部外品のモノを選びましょう。
セラミド補給で乾燥肌を改善!

スキンケアをしても乾燥を感じる時は、セラミドやNMFを補ってあげるとバリア機能の回復に効果的です。
ライスパワー№11やヘパリン類似物質で揺るがない土台を作ってあげることも大切ですね。
生活習慣の改善や紫外線対策を徹底することでも乾燥を防ぐことができますよ。
水分保持能を改善して健やかな肌を目指しましょう!
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