化粧水って、ドラッグストアを覗いただけでも沢山の種類があって、
どれを選べば良いのか分からなくなりますよね。
今回は、コスパの良い化粧水を選ぶポイントとなる化粧水の役割や種類を、
成分表を交えながら解説していきます。
✔本記事の内容
- 化粧水の役割
- 化粧水の種類
- 成分表の読み方

化粧品検定1級とコスメコンシェルジュ資格を所持。
小学生からスキンケアをはじめ、メイク歴は6年。
2021年9月よりブロガーとして美容情報を発信している。
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あまねこ
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化粧水の役割

化粧水の役割は、主に「肌の保湿」「美容成分を届ける」「肌を整える」「美容成分やクリームの浸透を助ける」事です。
クレンジングや洗顔、紫外線、髭剃りによって肌の水分やうるおいは流れ出てしまいます。
それだけでなく、洗顔後の肌はすごい勢いで乾燥が進んでいるのです。
そこで、化粧水で肌の水分を補給して肌の乾燥を防ぎます。
水分は蒸発してしまうので化粧水は不要という意見もありますが、化粧水には
水と馴染みやすい美容成分や保湿剤も含まれている為、無駄になる事はありません。
また、洗顔後の肌はphバランスが乱れていますので、
理想的なphバランスである弱酸性に整えるのも化粧水の働きの一つです。
「お肌がゴクゴク飲んでるみたい!」
と表現される方がいらっしゃいますが、うるおっている肌は水を弾く性質があるため肌の水分が必要以上に流れ出ている証拠かもしれません。
化粧水の構成
化粧水とは肌の水分バランスを整える化粧品の一つです。
さまざまな成分が含まれていますが、その80~95%は水⁽精製水)。
保湿成分が5~20%、そして残りが酸化防止剤や防腐剤、界面活性剤などの
化粧水の機能や安全性を維持するための成分で構成されています。
基本的にスキンケアの最初に使用します。
化粧水の種類
化粧水にも、その役割によって色々な種類が存在します。
- 保湿化粧水…肌の保湿
- 導入化粧水…角質をやわらかくする。
- ふき取り化粧水…汚れや古い角質、ごわつきをとる。
- 収れん化粧水…肌の表面を引き締め、過剰な皮脂分泌を抑える

医薬部外品の美白化粧水やニキビ用化粧水などもあるねこ
敏感肌向けって?
アレルギーや乾燥、季節の変わり目などで肌バリアが弱ると、化粧品に対して肌が過敏に反応してしまう事があります。
そのような状態を指して敏感肌と呼びます。
敏感肌向けとは、肌への刺激や乾燥が心配される「エタノール」などを除外した化粧品に付けられる名前です。
ただ、人によって何が原因か異なる為、不安な方は一度テスターなどで試すことをオススメします。
また、ヒリヒリ感や赤みが出た際は、自己解決せずに係り付け医などに相談しましょう。
化粧品の成分
化粧品は全成分表示が義務付けられています。成分表示ルールは以下の通りです。
化粧品の成分表示ルール
- 配合量の多い順から全て記載する。
- 配合濃度が1%以下の成分は順不同で記載してもよい
- 着色料は配合量に関わらず末尾にまとめて記載しても良い
- 香料として配合される成分の一つひとつには表示義務がないため、ひとまとめにして「香料」と記載できる
- キャリーオーバー成分(表示義務が無い成分。合成の結果出来た微量のエタノールなど)は記載しなくてよい
1%ラインを見極めよう
まず気にしていきたいのは1%ライン。
全成分表示は1%を超えるものは多い順に、1%以下はバラバラに記載できます。
つまり、化粧品の性格を大きく左右する1%のラインを見極める事が重要です。
見極め基準は以下の通り。
- 植物エキス
- 機能性成分(グリチルリチン酸2kなどの抗炎症成分、ヒアルロン酸、コラーゲンやセラミドなど少量で効果のある保湿剤など)
- 増粘剤(キサンタンガム、カルボマーなど)や酸化防止剤(トコフェロール、アスコルビン酸)、防腐剤(パラベンなど)などの品質を保持する成分
- 香料や精油
1%見極めが出来ない時は、全成分表示の1行から2行目、おおよそ5つ目までの成分を見ればその骨組みが掴めると思います。
化粧水の成分を読んでみよう!

ここで、化粧水の全成分を見てみましょう。
水、DPG、グリセリン、PEG-32、ジグリセリン、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ヒアルロン酸Na、アラントイン、グレープフルーツ種子エキス、ポリクオタニウム-51、スベリヒユエキス、BG、フェノキシエタノール、PCA-Na、クエン酸Na、クエン酸
これは無印用品の化粧水「敏感肌用 高保湿タイプ」です。
二行目にヒアルロン酸Naがある為、ここから1%以下なのは間違い無いのですがどこから1%なのかはっきりしません。
そこで、多い順から5つ目までをピックアップしてみます。
- 水
- DPG…保湿剤。とろみがあるがさらっとした使用感
- グリセリン…保湿剤。しっとり
- PEG-32…保湿成分
- ジグリセリン…保湿剤。べたつきが少ない
以上からとろみがあるがベタつかない使用感が想像できます。
また、ヒアルロン酸が入っている事から保湿力が高く、
抗炎症成分のアラントインも含まれているので炎症をしずめる効果も期待できますね。
このようにして、化粧品の使用感や効果を推測してみましょう。
まとめ:化粧水はまず試すことから
化粧水の役割や成分が分かるようになると、
コスパの良い化粧水を選ぶことがグっと楽になりますよ。
好きな使用感や美容成分を探して、お気に入りの一本を見つけて下さい。